限界費用ゼロ社会を目指そう

ジェレミーリフキン著で

限界費用ゼロ社会という本を読了しました。

この方は以前エントロピーの法則に関する書籍を出版しており

文明とそれを支えるエネルギーの観点から今後の資本主義社会の推移を考察しています。

再生可能エネルギーを用いた分散型の生産者&消費者(プロシューマー)たちの経済が

資本主義の後継として今世紀の半ばまでに、経済の主役を担うことになると説いています。

高生産性を実現した社会では生産にかかる限界費用(製品1個作るの増やす時に必要な総コストの増加分)がゼロになるので製品もサービスも無料で提供され人々は製品にアクセスして消費するスタイルがメインになり

所有する事に意味がなくなり、共有することで生存権が担保されるという社会になるという指摘しています。

シンギュラリティ前夜の状況を表していると言えそうですが

カーツワイルの予測(シンギュラリティの到達予測年が2045年)については

楽観的過ぎるとの言及がありました。

リフキンの予測は2050年に共有型の経済が台頭するとの事。

個人的にはカーツワイルの予測はサーバールームのような電子機器と

ロボットやドローンのようなセンサーからのデータを相互に利用するシステムが確立できる分野では2045年までには成立するのではないかと思います。

 

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

 

 

リフキンが言及している社会の推移はシェアリングエコノミーの代表格として言及されるAirbnbUberのような企業の台頭、再生可能エネルギー発電量の綺麗な指数関数的増加で実証されつつあるというのが印象です。

 

こちら掲載のグラフとか

 http://www.energy-democracy.jp/831

 

 

 

農業のような生物学的な要素が多い生産活動も自動化され、人間はサイボーグ化されるというのが僕の予測なので2050年にIoTと自動輸送インフラをベースにした

限界費用ゼロ社会が実現するというのは僕としてはいささかリフキンの方が

AIの自動化の影響を少なく見積もってるように思われます。

しかしシンギュラリティ前夜の社会の状況を正確に把握するにはとても良い教材となる本だと思います。

ご一読あれ