ロボットに感情を与える 生きたニューラルネットワークの中の感情表現

僕が昔調べていた事(興味は今もあるけどメインの活動ではなくなった事)

はいつの間にかずいぶんと進んでいたようです。

こちらのTEDは2013年のものでDeep Brain Stimulation(脳深部刺激療法)の研究で有名なLozano医師が登壇した際のものです。

 

DBSを運動障害(ジストニア、トゥレット症候群)やうつ病に対して応用しているのは知っていましたが

アルツハイマーなんかの認知障害・記憶障害に対しても臨床試験をしたとの事。

現在この臨床試験を実施した患者50名の追跡結果が出ているでしょうから非常に興味深いですね。

 

 

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こちらはLozanoの同僚Maybergさんの仕事をCNNが特集したもの

従来の薬物療法に効果が見られない深刻なうつ病患者に対して脳の一部を電極で刺激し改善を見せた患者の一部始終とインタビューが公開されてます。

患者さんが

”電気があなたの感情として変換されている点についてはどう思われましたか”

という質問に対して "I felt fantastic, I didn't care what was doing it" 

と回答していたのが印象的でした。

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※同様の部位を刺激する事で回復しない患者も存在するようで

 Maybergはこの点に関しては我々の生物学的理解が不十分であると示唆しています。

 

さてこの治療では患者に頭部に差し込んだ電極からニューロンの活動を直接計測しながら異常活動が見られる部位へ位置を安定させるという手法が取られていました。

患者さんにとって感情の状態に影響を与えるニューロン群の活動を直接測定出来るという事になります。

 

ここから僕の思考になりますが

倫理規定の同意書に医師と患者にサインを頂いた上で

この患者さんにテストしてみる事を考えてみましょう。

下記3つのデータを集めます

 

1.電極刺激のパラメーター(小刻みに変化させる)

2.感じた感情の内観報告

3.電極周囲のニューロンの発火電位

 

電極刺激のパラメーターを小刻みに変化させニューロンの反応を測定します。

その時に発生した感情状態の評価を患者には数値やもしくは

タブレット画面上のマップをタッチすることで評価してもらいます。

これは上記動画の手術中にも数値で答えている描写があるので

十分可能な実験と言えるでしょう。

そこで測定されたニューロンの活動がその個人の感情形成に影響を与える

生体ニューラルネットワーク上での感情表現となります。

その信号には患者の感情状態を変化させた情報がコーディングされている訳です。

 

患者の協力得てこうしたデータが多く集まってくれば

ディープラーニングなりを使い電極刺激に対する

刺激対象の神経系の反応を学習させ模倣する事が可能になるでしょう。

 

 この情報をベースにしてロボットに感情を模倣させるのは不可能と思うでしょうか?

僕には不可能とは思えません

上記の感情表現のコーディングが人間の認識活動とどう結びついてるのか

更に調査は必要ですが

ロボットに人の感情を模倣させる事は多くの人が思うより近いうちに出来るようになるのではないかと期待しています。

(ちなみにAI界隈の研究者にアンケートした所2040-2050くらいに強いAIが生まれるという予測の回答が一番多かったそうです。

強いAIというからには感情を含めて人間越えしているシステムですね)

 

 

 

 

楽しみですね