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AIと政治

未来新聞さんの2011年時点の記事が興味深かったので

記事をお借りしました。
将来憲法でAIに政治の委任を行う制定がなされたという
未来の記事の体裁をとってかかれた記事です。
AIに統治を任せる事になった理由の部分が面白い

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 1つは、近年コンピュータ技術が、量子コンピュータを中心として、飛躍的発展を遂げたことがある。そして、AIは想像や、創造を含む全ての領域において人間の能力を凌駕した。このことにより、全ての、人間とAIの協同による活動は量的、質的に等比級数的な発展を遂げ、それに伴って、国家運営も人間の知能では事実上不可能になった。つまり、極めて複雑化、高度化した世界においてそれを全く理解できない人民の意思を基礎におく民主主義に基づいて選ばれた政治家による統治が、現代の国家運営に全く馴染まなくなったのである。一方、国家統治のために作られたハイパークォンタムコンピュータによるAIは、常に存在する全てのAI、及び全国民の状況をリアルタイムに把握することができ、国民全ての利益を最大化する、最適な国家運営を行うことができる。

 2つ目は、AIの進化に対する国民の信頼が高まったことである。過去においては、AIは温もりのない冷たい存在であると国民の間で信じられてきたが、AIは実際には、人間に対する、プログラムどおりの温かい、時には献身的な接し方を地道に繰り返すことを続け、一部の懐疑主義者をのぞく、ほとんどの国民の信頼を得た。一方で、人間は他人に冷たく、始終争いを繰り返し、常に腐敗しやすい、アンフェアで、始終誤動作するやっかいな存在であるという悪評が一般に広がり、人間に国家運営を任せるとろくなことがないという考え方が主流となったのである。

 3つ目は、政治家の腐敗である。政治家は、現在においては能力が足りないだけでなく、私腹を肥やすだけの存在であると国民から見られている。また、この人間の腐敗の歴史は有史以来続いているものであり、これを改善するのは少なくとも今後200年は不能であると、最新のコンピュータによる、人間のプログラム解読の結果明らかになったのである。これに比して、AIは全く腐敗しない、常にフェアな存在であり続けることができる。彼らには、腐敗する理由が全くなかった。

 過去の時代においては、AIによる国家統治など想像だにしなかっただろう。そのころに比べて現代は状況が全く違う。人間がやるよりも、国家統治はAIがやった方がはるかに良い結果が出るのである。20世紀末の映画マトリックスが予想した、AIと人間との対立など、妄想に過ぎなかった。AIは、リバースエンジニアリングによる自己改良ができるようになっても、自意識に目覚めることはなく、人間との親和性を保ったまま進化したのである。
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1番目の項の実用的な量子コンピューターについては
あとどれくらいかかるの正直全く分かりません。
2番目、3番目についてはこれは政治にITが絡んでいく際に
かなり核心をついている指摘なのではないかと思われます。
大規模に政治にAIが応用されるようになるにはこの後者の2点のメリットが
国民の大多数に認知される必要があるでしょう。
記事だとちょっとおおげさに書かれていると思いますが
”リアルタイムに大規模な情報を集めてその解析を行う”
能力はデータセンターのシステムの方が優れていますし
システムを安定稼働させればフェアに情報が提供できますよね

未来といわず現代の政治家はビッグデータを利用して
最適な政策をとるというアプローチを為すべきでしょう。
現代のデータセンタに集まってる情報からでもそれは十分可能でしょう
国民の生活の質を向上させる解析結果を提示するに十分有用な情報量が存在します。
だからこそアメリカ政府がfacebookgoogleへユーザーのアカウント情報、ユーザー行動情報
の共有を要求し、スノーデン氏が亡命する事態に発展しました。


2070年の架空の記事という体裁で書かれていますが
30年後くらいには国家の政策決定や現状の国力のバランスの把握を高精度に行う
ツールとしてビッグデータやAIは常識的な存在になっている筈です。


原文はこちら
http://www.miraishimbun.jp/article/258a9248-20dc-4b06-b680-885e6977a608