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電王戦(電脳戦)プロ棋士がコンピューターに再度敗北 第3戦 船江恒平5段 vs ツツカナ

電王戦の第3戦が終了しました

今回は普通のPCのスペックで
船江恒平5段 vs ツツカナ ですね
試合後の記者会見開発者の方が質問意答えた
コンピューターのスペックは
メモリ32GB CPUがcore-i7という
CPU的には市販のノートPCとかに搭載されている
ものと変わらないものでしたね。最新のモデルではありますが
10万くらいのパソコンを買ったら搭載されているものと
考えていいものです。

メモリ32GBなんですが、私が以前買った安物のノートが8GB
現在使用しているデスクトップのMac Miniは換装+増設して
16GBのメモリを積んでます。
Mac Miniは拡張性に乏しいのでこれくらいですが
ツツカナを走らせていたマシンは市販のPCのメモリをちょっと拡張したくらいのもので
一般の人が使っているものとそう変わりのないものです。

今回の結果は前回の第2戦の結果や米長さんがボンクラーズに負けた時の
数百台のマシンの計算結果と戦った場合と違ってPC一個で
プロ棋士の5段の持つ思考力を凌駕する結果が出せると証明した事になりますね。
ハードというよりソフトをやってる人が感慨深く感じる結果となりそうです。


将棋とかチェスがよく計算機と人間との戦いにかり出される理由はこれです
二人零和有限確定完全情報ゲーム
http://ja.wikipedia.org/wiki/二人零和有限確定完全情報ゲーム

Wikipediaだと何を言ってるのかよくわかりませんが
将棋もチェスも○×ゲームのように
2人のプレイヤーが最善の手を打ち続ければ
先手か後手の人どちらが勝つか事前に決定しているというタイプのゲームなのです。
中学生の時に樹形図とかを書いた人はたくさんいると思います
基本的には将棋ソフトはその樹形図の超巨大版を作り出しています
(以前研究室で読んだ本のままの手法なら)
現在の盤面で指す事が可能な手の数×次の盤面で指す事が可能な手の数
分の盤面における形勢の善し悪しを計算し
これを繰り返して時間制限中の計算で形勢判断を下すための探索を
行っているわけです。
○×ゲームと違うのはその数が膨大すぎてコンピューターにも
最終状態を読み切るというのが不可能なところなんですね。
だからある程度の時間考えさせてよさそうな手を指して
次の盤面で計算するという事を繰り返してるわけです。
このあたりは佐藤慎一氏が2戦目の終局後の記者会見でコンピューターは
点でみて最善手を探し出すというコメントと符号していますね。
人間はストーリーを持って盤面をみているのでしょう

終盤になると読まなくてはいけない手が横に開くなる事がなくなって
縦に深く読まなくてはいけない局面になりますから
コンピューターの得意な部分でここは人間じゃもう敵いませんね
コンピューターに人間が勝つには横に広く読ませる展開にしないと
期待薄です。
簡単に有望そうな手10手から計算を始められるような
展開にすると人間は負けます

今回の結果は自分の持ってるPCでもプロ棋士を倒しうるという事を
実証する計算機科学の成果となりました。
船江5段おつかれさまでした。