ちきりんさんのエントリー「強みを活かす」という発想は よろしくない?

ちょっと前に私より経営者視点、投資家視点に近い記事を人気ブロガーのちきりんさんが
出していてちょっと疑問に思っていたのですが
(彼女ももう自身の記事に責任を求められる立場ではないと
 思うので適当におちゃらけて書いていると前置きはされてるブログです)

ちきりんさんのこちらのエントリー
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130312

顧客の必要なサービスや商品を協力会社で持ち寄って
素晴らしい製品を提供する会社が強いというのは全く同意するところなのです。
でもいい製品を作るには最終的にそのコンセプトに従って各工程を一つにまとめ上げる
存在が絶対必要なんです。
自社でハードのデザインと回路設計を行い、東アジアの工場で製造している
色々な分野の会社が協力して製品を作り上げているAndroidスマートフォンタブレット端末の市場に一台でiphoneの市場に匹敵する製品が存在しないのは何故でしょう?
複数の会社が参加している為にひとつの製品としてコンセプトがはっきりしていないのですね。
Android陣営にはコンセプト自体も借り物でやっているという作り手の認識があるからかも知れません

例えばジョブズiphoneの発表をした際には
製品コンセプトについてシンプルに3つの紹介をしています。

iphone発表のプレゼン 日本語ver

この3つに主張をまとめて紹介をするという
手法はスタンフォード大学でのスピーチの際も使われていましたね。
このスピーチは1月に書いたエントリーでも紹介しました。
http://d.hatena.ne.jp/manjirou99/20130126/1359163716

1携帯電話
2タッチパネル付きipod
3インターネット通信機器

これをひとつのデバイスにまとめたものがiphoneという製品のコンセプトでした。
携帯電話もipodもネット通信機器も従来の市場での普及に成功していましたが
3つの既存顧客が存在する製品市場に食い込めるデバイスを発表した事になります。
凄い点はどれか3つの市場のうち1つの市場単品から観た際、他の2つがどちらも
新しい機能の追加や新規の拡張要素になっている事です。

こんな感じ

ベン図の円が各市場の製品の売りになる要素の集合とすると
中心の部分が大きい程、あるコンセプトによる統合が強い製品のモデルになります。
中央が狭いと製品コンセプトによる統合が弱い製品と言えるでしょう。


携帯電話とipodとインターネット通信機器の市場の顧客の集合を円としてもいいと思います
3つ重なってる部分が製品コンセプトのターゲットの市場とすると
2つ重なってたり1つだけの円の市場の人から見ると
3つ重なってる部分は既存の製品より拡張された機能やデザインとなるので
魅力的な製品と言えるでしょう。
全体集合は有限で一定とします

分野は違いますが宮崎駿庵野秀明だって何が凄いって
製品を作る際に全体としてこういうコンセプトの製品(映画作品)なんだという事を
スタッフに(強制的にでも)理解させてまとめ上げる能力が監督として凄いんです。
時代に合わせたコンセプトを作るという点も凄いのですが、宮崎駿の場合は
コンセプトの設計やマーケティングは鈴木敏夫が担っている役割が大きいと思いますが。

ちきりんさんにしてはいつものユーモラスな感じが出てないかな
と思いまして彼女がエントリーで紹介していた本を
kindle storeで見てみると著者がマッキンゼー出身の方でした。
ちきりんさんとは親交のある方の書籍なのかも知れませんね。

個人的にはやっぱり基本戦略として自分で強いと思ってる分野に挑戦した方が
成功しても失敗しても楽しいんじゃないかと思います。




売れる製品の作り方に興味が湧いてきたので
売れる製品の研究結果も書きたいと思います。