映画パプリカと脳の視覚情報を入出力するBMIの実現可能性について

パプリカを観ました

DCミニという他人の夢を共有するデバイスが開発されていて
夢と現実がどちらがどっちなのかだんだん分からなくなる胡蝶の夢のような話でした。
そんな訳でこの機械を実現させる可能性についてちょっと考えてみましょう。

人間の観た映像をそのまま脳の神経活動の測定結果から
映像に構成し直すという研究は
国際電気通信基礎技術研究所
の研究室が研究されてますね。

fMRIから血流を測定し、その値を画像化してます。
埋め込まれた動画はかなりエキサイティング
http://www.cns.atr.jp/dni/research/visual-image-reconstruction/

夢を見ている時に視覚野の情報を入出力すれば良いという単純な話であるとするなら
解像度低くて血流に神経活動が反映されるまでのタイムラグがあっても良い前提でなら
出力の方はある程度出来てますね。

入力の方は電極を使うか、磁場を使うかなんでしょうけど
電極型は剣山型の皮質に刺すタイプやDBS(Deep Brain Stimulation)
みたいな大脳基底核付近に深く刺すタイプがありますし
磁場を利用した一種の入力はTMS(Trans Cranial Magnetic Stimulation)という
鬱病なんかの治療では日本でも行われている手法があります。

TMSで後頭部の視覚野の特定位置を刺激すると光が見えたりするという
報告は学生時代に読んだ覚えがありますし、今後の研究で刺激の周波数や出力の強度に対して
知覚する色や形などの知覚情報のマッピングが出来れば、
脳に直接他の人が観た映像を入力出来るようになるかも知れませんね。
人間の後頭部を叩くと光が見えるというのはあれは視覚野の一部が
外部刺激に反応して光を知覚してしまっているので、あれも脳に対する
一種の入力の結果です。
解像度とか映像再構成の遅延とか感染症リスクとか人道的な観点とか余計な事は全て吹っ飛ばして
考えましたのであまり無責任な事言えませんが、
視覚情報知覚と外部刺激の関係をマッピングする研究の進み方によっては
夢を共有するデバイスDCミニは実現可能ではあるんじゃないでしょうか?

夢を観ている時に知覚する視覚情報が視覚野に限定されていれば
話は楽ですが、限定されていないと非常にややこしい事になって
実現は困難になるでしょうね。
あとこれだと夢を共有するデバイスというより
視覚を共有するデバイスになっちゃいますね。
視床だけを共有したシャム双生児の事例のように
これだと視覚野を共有するシャム双生児を人工的に作り出している状態に近いんでしょうね。

個人的にはいつか視覚情報としての夢は共有可能になると思います。
いつ実現されるかはマッピング研究次第です。
マッピングが明らかにされれば研究過程で入出力される映像の解像度とかデバイスに根本的な問題が
存在しない事がクリアにされると思いますし)

映画やアニメに出てくるものは一度
出来るかなぁって考えて観ると面白いと思うんですが
どうでしょう?