人間は平等であるという信仰

日本は思想にしろ身体的な要素にしろ

人間が平等であるという思想を過度に信仰しすぎていると思っている

 

人間の速筋を形作る遺伝子は生まれつき決まっており、そうした特徴を持つ比率が高いのはやはり黒人の人が多いという

遺伝子的に速筋比率の高い人はトレー二ングを積めばタイムが縮む。

 

この辺りはアスリートだった為末大氏は実感を伴って理解されているようで

短距離やアスリート競技のような固定的な条件下での

勝負は、勝負に有利な身体=ハードウェアを持たなければ

競争に負けるという事は明確に理解されている様です。

www.j-cast.com

 

人間は平等であり、平等であるが故に出生後の努力次第で目的が叶うという

思想に傾倒してしまう人が多いのは

目の前でスラムダンクかます空飛ぶジョーダンのような人々や

筋肉パワーで短距離走をすっ飛んでいくアフリカンルーツの人と

一緒に学校で学ぶ機会がなかったり

毎日毎日休まずメッカの方向を向いて礼拝をする人たちと遊んだりする場がないのが

一因でしょう。

この思想は経営者や指導者側が組織や人間の管理をする上で都合がよく

生物学的な人間の性能を出来るだけ無視して積極的に努力すれば夢が叶うと

刷り込んできたという側面もあるのでしょう。

この努力教と呼ぶべき思想と似たような文脈で氾濫しているのがブラック労働教

でいずれにしても職業選択からうちこむ課題の結果に至るまで

個人の努力次第で操作し得ると思い込んでいる社会が日本の特徴と言えるでしょう。

 

この努力教の思想がある個人のおかれた環境に対して適応的に働いている場合は

僕はまぁいいと思うのだけど(信仰になるまでガチガチに思想転換できなくなるのは反対ですが)近年多くのメディアでこの宗教にはまってしまって不幸になっている事例が散見されます。電通で自殺した社員さんとかこの努力教が非適応的に働いた結果でしょう。

 

個人の努力だけで解決出来る様な問題は人間の脳がソフトウェア的に学習できる問題や

成長過程での身体への微弱な影響を与えられるものに限り、他にはあまりないと思うんですよね。

運動能力に加え数学や音楽の処理方法(ギフテッドの天才児や絶対音感所持者)なんかも生まれつきの脳神経の構造や情報処理方法、もっと言うと遺伝情報で能力がかなり大きく影響を受けているでしょう。

こうした才能を引き出すために生後の学習が必要というのは同意しますが

その脳構造を与えられずに生まれた場合、

持っている人との競争になれば負ける訳ですね。

 

為末氏の言うように、その身体構造や適正のある脳回路を持って生まれているから

成し遂げられる事が人間には多くあるので

人間は生まれつき、生物的に平等でないという事をもっと常識にしていけば

みんなもっと幸せになります。

 

生まれつきの差異があり努力をするのが無駄だとはけしからんという人々はいるでしょうが

これから人間の持っている能力どうこうよりその人間が使う道具の影響が大きすぎて

その辺りの多少の差異はどうでもよくなります。

道具の影響が大きくなる事についてはAlphaGoクラスのソフトを誰もが

ARデバイスのように使用している様を思い浮かべるとわかりやすいですね。

これからの時代はぶっちゃけ凄いのはその人が使っている道具で人じゃなくなります。

また聾学校や盲学校は環境自体を分断して人間に身体的な差異がある事を認識しづらくする仕掛けですが、人工網膜や人工義眼、人工内耳による機能的補綴が追いついた時点でこの人たちの方が巧く道具を使いこなせる可能性が高いでしょう。

人間の足を持つより機械仕掛けの足を持つ方が良いといっているMITの教授然り

AIが主役の時代は道具が人間の定義を拡張していきますから、生まれつきの違いとか見た目とか多少の差異はだんだんと個人の願望次第で操作可能な対象になるので操作可能になった時点でどうでも良くなります。

 

為末氏の言う事は正しく

この言説をおおっぴらに世の中に出せるという事自体が

道具の影響が既に大きくなってみんな個々の差異を口に出して言っても問題なくなってきたと認識し始めた事を裏付けているんじゃないでしょうか。

以前はこういう事いうともっと激しく差別だ何だと反対の憂き目をみた筈です。

 

そんな訳で人間が平等だとか思ってるんじゃない

平等と公平は人間が作る概念であってそもそも自然界に存在するものではなく

平等な個体群なんていう想定は自然界の法則に反している

この平等感を持つ限り、日本人は決して現実にならない

理想化された社会を想定して生きる事になり、

僕としてはその点では、北朝鮮と対して違いがないのではないかと思う。

この感覚はあちこちで破綻を生み出すだろうし

現にもう職場や学校で破綻しまくった結果であろう事象は報道されているじゃないか。

人は生まれつき平等ではないのだ

 

そしてそれを知る事も、その事実自体も幸せな事だ

 *ちなみに社会階層についてはまた別で移動可能な方が良いね

平等でなくても公正であればいい

 

 

TopCoderに登録し競技プログラミング始めます

最近プログラミングから遠ざかってしまい

興味のある分野は常に磨いておこうと思い

機械学習のプログラミングをしようとKaggle界隈をうろつき始めましたが

TopCoderにも同様のデータサイエンス系の課題が存在するという事で

よりプログラミングに寄せたコンペに参加出来る環境を見つけました。

肩慣らしにこのあたりの過去のものから遊んでいます。

 SRM 570 Div2 Easy | TopCoder SRM Div2解説

 

適当なサイズの箸が複数個ある場合

使える箸の個数を数えろという話のようなので

乱数で1-10までのサイズの箸を作って

セットになる同じサイズの箸の個数を数え上げるメソッド作ります。

下記のサイトで問題だけ読みました

とりあえず乱数で適当なサイズの箸を作ります。

同じサイズの箸のペアの個数を数えればクリア

まだ実装できてない。

とりあえずソートしてサイズ毎で本数を数え上げれば良いのだろうけど

競技プログラミングなのでメモリの使用量やアルゴリズムの速度には拘っていきます。

 

 

javaはあんまやってないけどプログラミングはオブジェクト指向の思想と

アルゴリズムがわかってれば、あとは部品を調べながら組んでいけるものだと思います。

 

-----------------作りかけ、箸のサイズを作る--------------------------

import java.util.Random;


public class Chopsticks{
public static void main(String args){
int i=0; //ループ変数i宣言
int length
; //はしの長さを要素に持つ配列宣言
length = new int[50]; //上記の配列の初期化

while(i<50){
Random rnd=new Random();
int ran=rnd.nextInt(10);//0-9までの乱数を生成
length[i]=ran+1;//1-10までのはしの長さを要素に代入
System.out.println(length[i]);//標準出力へ長さを出力
i++;
}
System.out.println(getmax(length));//getmax()は使える箸のセットを返すメソッド
}

public static int getmax(int[] length){//仮の処理です。次回に作ります。
return length[49];
}

}

ちきりんブロックの真実【アンチも信者もどうぞご一読下さい】

 

ちきりんさんといえば日本のネット界隈で強力な知名度を得る事に成功した

ブロガーとして有名ですが彼女は自分に関連のあるにしろないにしろ

twitterアカウントを片っ端からブロックしまくる事で有名です。

 

matome.naver.jp

 

中の人は伊賀泰代さんという外資の人事を担当していた方*1

 

で僕もご多分に漏れずブロックされています。

当初は感情的に自分の目に触れる汚言を吐くアカウントをブロックしているのかと

思っていましたが*2

戦略コンサル会社出身で汚言を嫌う人が悪印象を与え労力がかかるブロックを

万単位で繰り返すだろうか?という点は疑問でした。

でもシロクマさんの日記を読んでいてこういうブロックする合理的なメリットは何だろう?

と考えた結果、結論としてブロックは彼女レベルの知名度を持つ人には

最も効率的に自己を宣伝する手段なのだとわかりました。

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

どういう事かというとこちらをご覧下さい

 

【ちきりんブロック】元マッキンゼー伊賀さんが激しく炎上していると聞き火事場見物に行ったところブロックされていたでござるの巻:Birth of Blues

 

彼女にブロックされた人々のツイートが並んでいますが

大体反応は「なんの関係もないのに私何かした?」というものと

「やった!ちきりんのような有名人にブロックされたぞ!」

のどちらかです。無名の人にブロックされる事は人は何とも思わなくても

有名人にブロックされる事は表面で機嫌を損ねて内心ご満悦となるか

何でこんな不条理な事されるんだと気分を害した事を喧伝するかなのです。

どちらにしてもブロックされた結果をツイートさせる事で

ちきりんの名前を喧伝すると共に

”自己のツイート拾われる機会を奪われ、有名人に対し自己承認欲求を満たす機会の喪失”

という感情でちきりんに人々を執着させる事に成功していると言えるでしょう。

 

実際に嫌われるのは伊賀泰代さんではなくちきりんというキャラクターなので

彼女自身の信用については見知らぬ人の怒りは痛くも痒くもありません

ビジネスの常識として彼女は自身の親しい人間やビジネスパートナーには

Twitterの様なオープンなツールではなく

メールやセキュリティの確かな通信手段・アプリを使用して連絡をとるでしょうし

仮に新しい人間関係を構築する際、伊賀さんの目の前にビジネス上重要な人物で

ブロックされた人が怒り心頭で現れる事になってもその点については

上記の事情(戦略?)を説明しまごころを込めて謝罪されるだろうと推察されます。

Twitterのブロックとはそうする事で簡単に許してもらえるラインでありつつ

ある程度執着を生む自尊心への傷を相手に植え付ける事が出来る機能なのです。

 

前提としてウェブというオープンで、物理的に隔離され、かつ匿名化された空間では

罵り合いで相手を怒らせる事が情報を入手する上で

最適なコミュニケーション戦略となります。*3

ちきりんはこのウェブの特性を把握した上で実行に移しているとしか思えません。

不愉快な気持ちを植え付けられた相手としては何とかして相手の事を否定してやりたくなります。自己承認欲求を攻撃された人間の執着とは強いもので

結果ちきりんの言い分に何か間違いはないか探し、相手の思考を理解するため

ちきりんの日記を読み、ちきりんの本を購入する事に繋がっていきます。

 

彼女はブロック数と本の購入者数の因果関係を立証せずに行動するような人ではないでしょう。

はてなにもgoogleにもアクセス解析するツールがあるのでちきりんの日記から

書籍購入ページへの人々のアクセス傾向を解析しブロック数と購入ページへの流入率に

因果関係がある事を確認した上で潜在的な顧客を無差別にブロックするという

戦略に出たのだと推察されます。

 

▼人々の承認欲求を傷つけ、炎上を呼びこむちきりんの図

togetter.com

▼この時点であんまりよく炎上マーケティング把握してないっぽい方

“ちきりん”女史の炎上芸は秀逸な演出なのか|やまもといちろうコラム(1ページ目) - デイリーニュースオンライン

 

どうもTwitterのツールは使っておらず

手でやってる様に思われる事も非常に芸が細かい

これがもしツールを使っている事が明らかにわかる場合

多くの人は文句を言わず、「なんかツールでブロックされてるんだけど」

という反応で文句のひとつも言う気にはならないのではないでしょうか?

手で丁寧にブロックされ「有名人に自分のつぶやきを読まれた」という

承認欲求を刺激される事が周りの人に名前を喧伝させる行為につながり、

ブロックされたアカウントの主はちきりん宣伝ボットと化さざるを得なくなります。

 

こうした炎上マーケティングが成立するにはいくつかの条件があると思いますが

1.匿名化された空間でのやりとり

2.宣伝される側が相手の意図に気付いてない

3.宣伝される側の承認欲求を刺激出来る位、宣伝者が知名度を確立している事

このあたりが必須となってくるでしょう

 

以上がちきりんがひたすらブロックを継続する理由に対する

私の仮説となりますが、立証するには何とかして伊賀さんと

オフレコでお会いするしかないでしょうね。

 

伊賀さん本人も周囲の方も本当に頭の良い人ばかりです。

仮にTwitterある分野で彼女にディスられ、彼女の間違いを指摘したいという人が

大勢いたとしても現実の人間関係に比べれば得られる知識の生産性は低いと判断されるでしょう。

 

▼伊賀さんと対談されている方も凄まじく頭がいい人です

www.dhbr.net

こういう現実の人的ネットワークと比べれば

ネットの有象無象との知識の授受と議論は雑魚でしかありません。

彼女にとっては信用性からもほとんど聞くに値しない意見といっても良いでしょう。

彼女に意見を聞いてもらえるとしたらビジネス関係で実際に目の前に現れた場合ですが

常識的にビジネスの場でそんな事を語る人はほぼいません*4

 

 

ウェブとSNSというツールの使い方で感心した人にドワンゴの会長 川上量生 氏がいます。

NHKが放送した「終わらない人」という番組内で宮崎駿氏に激怒される様が放映された時は

ネットはそれはそれは盛大に権力者を腐す欲求を吐き出す人々の炎で燃え上がりました。

▼僕も調子にのってこんなの作っちゃったし

 (川上さん、shi3zさん、宮崎駿さん、皆様 なんか色々すいやせん)

 

www.nicovideo.jp

ところがはてなに投稿されたたったひとつの日記であっという間に

炎が鎮火された事に僕は舌を巻いたものです。

「この人、ウェブに生きる人間の操り方を知り尽くしてるぞ」と

 

▼投稿された謎の人物の日記

めっちゃ怒られているのがテレビで放送されてしまった

 

 

結論としてはちきりんさんもかわんごさんも

ものすごく頭がよく、ウェブというツールの使い方を知り尽くしてるので

気をつけないと釈迦の手のひらの上で

飛び回る孫悟空にさせられるという事です。

言説を見て頭にくる、というのは彼らの戦略に陥れられる第一歩と言えます

 

いろいろと勉強になるのでいわゆる信者の人は彼らの行動を研究してみてもいいでしょう

アンチの方は多分ウェブ上では勝ち目はないので

彼らに会えるような人物となった方が文句を言う近道ですよ

 

おーわり

 

*1:

明言はされてませんが、伊賀さんがちきりんの名称を商標登録に出している以上

 その際にちきりんの日記が自身の著作物である証明は何らかの形で求められたと思うので

 実際に日記を書いているのは彼女以外にいないでしょう

*2:ちょっとしたエロス発言以外に僕自身はあんまり心当たりがないのだが、きゃぴっ♪

*3:匿名であってもオープンソースのコミュニティなどで固定ハンドルネームが使用されている場合など、名称を固定する事で匿名効果を弱めている場合は別です

*4:ウェブ界隈の人はまた違うかもしれませんが

2015-2016年に購入した面白かった漫画と書籍のランキング&短評レビュー 5位まで

 

 個人で購入した漫画と書籍のランキング

最初は2016年に購入したものやろうと思ったのですが

かなりインパクトのある本が漏れてしまうので

脳内本棚の整理を兼ねて2015年からの作品で上位5番目まで短評していきます。

 

漫画

1位 へうげもの

 戦国時代の古田織部の生き様を数寄と茶の湯を中心に

歴史的逸話の数々を見事に脚色/解釈して

漫画的表現で物語を描いた傑作

 実際の歴史では古田織部は大阪の陣の最中に徳川家康から

謀反の疑いから切腹を命じられ刑死していますが

最新の23巻ではとうとう最後の時が近いことを予感させる締めくくりとなっており

恐らく次、か遅くても2巻以内に完結するでしょう。

 

古田織部茶の湯を知らなかった僕に茶の湯への興味を喚起させてくれました。

 

2位 神々の山嶺

 

小説から漫画化された作品。

2巻の壮絶な描写で心奪われました。

登山家、羽生は登山失敗により滑落、重傷を負った身体で

片手片足、口だけを使って25mの壁を登りきり

幻聴の中救助がやってくるまで精神をギリギリの所で持たせ

生還を果たします。

 

描写が詳細すぎるので実物のモデルがいるのではないかと疑い調べてみましたが

現実に存在した登山家、森田勝が実際に滑落事故から生還した際

の方法がモデルとなったようで

ほぼ漫画内の羽生と同じような事をしていました。

現実の重みが反映され、ボディーブローのように効いてきます。

 

小説版と異なるラストの絵は必見

 

 3.聲の形

作者の才能を感じる作品

でもこういう描き方で作品を作ってヒットする事は今後あまりないんじゃないかと思う

 作者はメインテーマを描く舞台装置として先天性聴覚障害を描いています。

僕は30代前半ですが、その自分が子供の頃くらいの問題として

現実に存在していた分断です。

 

現実の世界でテクノロジーが進歩しており

こうした障害による分断が小さくなってきていると感じます。

漫画作品として公表出来た事もその分断が消えていっている事の反映ではないかと

思います。

 

20年前に漫画作品として

世の中に販売出来たのか分かりません。

酒井法子星の金貨も同様の設定がありますが

聴覚障害を問題性のある分断と人々が認識しつつ

作品の一部として構成して狙った舞台装置の役目を果たすのは

この時代、このタイミングが最後になると思います。

 

 

4.スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズ(1) (Kissコミックス)

 

 最新が何巻だったか忘れてしまいました。

 imacを発表し死にかけていたAppleを救ったところあたりまで物語は進行しています。

さて、ここからが問題のipod,iphone,ipadの製品群の発表なのですが

映画でスティーブ・ジョブズを扱った作品はこれらの製品の製造過程について

全く触れていないのですね。

恐らくAppleからそのあたりの現役製品の裏話については

ブランドイメージを気にしてダメ出しされているのではないでしょうか?

 

本作品はウォルターアイザックソンの伝記が原作なので誰もが読みたいそのあたりの

事情を描いてくれるのか期待しています。

 

5.逃げるは恥だが役に立つ

世相を反映した作品

君の名は。新海誠が世相を調べたときみんな驚くほど恋愛してなかったと言ってましたが結婚を契約とみなすのは堂々としていて潔いですね

本来、婚姻は契約に準じるものだと思うのですが、

いつからか自由恋愛の結果に婚姻が存在するとみなされるようになっています。

じゃあ契約として婚姻を成立させたらどうなるのかねぇと作者が実験した結果という感じです。

恋愛の結果というより、この辺りまで契約的と少女漫画のテーマとして見なしうるまで

現代の婚姻の概念が変化してきたということです。

 

正直、現実では子孫の残し方について方法自体が変わってきており

日本では3組に1組が離婚する状況ですので

これまでの婚姻の概念についてもまともに保てるのはここ10−20年くらいではないかと思います。アメリカのfacebook卵子を凍結するのに補助が出たり、日本でも看護師の方が凍結処置をした事例がありました。

男性側にも精子バンクがあるように、先進国であるほど家庭による保護の有無に関わらず(ナニイとかロボットとかで育児を代替して)親の自由な選択の結果、子供が生まれて来る方向に推移しているように見受けられます。

遺伝差別になりかねないので慎重に述べないといけないですが

子供の形質はある程度親が選ぶか、もしくは人間の制御できない欲望により出生するのが大多数になりそうな予感がします。(デキ婚とか)

 

 

ビジネス書籍は時間がないのでまた今度

 

 

 

 

限界費用ゼロ社会を目指そう

ジェレミーリフキン著で

限界費用ゼロ社会という本を読了しました。

この方は以前エントロピーの法則に関する書籍を出版しており

文明とそれを支えるエネルギーの観点から今後の資本主義社会の推移を考察しています。

再生可能エネルギーを用いた分散型の生産者&消費者(プロシューマー)たちの経済が

資本主義の後継として今世紀の半ばまでに、経済の主役を担うことになると説いています。

高生産性を実現した社会では生産にかかる限界費用(製品1個作るの増やす時に必要な総コストの増加分)がゼロになるので製品もサービスも無料で提供され人々は製品にアクセスして消費するスタイルがメインになり

所有する事に意味がなくなり、共有することで生存権が担保されるという社会になるという指摘しています。

シンギュラリティ前夜の状況を表していると言えそうですが

カーツワイルの予測(シンギュラリティの到達予測年が2045年)については

楽観的過ぎるとの言及がありました。

リフキンの予測は2050年に共有型の経済が台頭するとの事。

個人的にはカーツワイルの予測はサーバールームのような電子機器と

ロボットやドローンのようなセンサーからのデータを相互に利用するシステムが確立できる分野では2045年までには成立するのではないかと思います。

 

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

 

 

リフキンが言及している社会の推移はシェアリングエコノミーの代表格として言及されるAirbnbUberのような企業の台頭、再生可能エネルギー発電量の綺麗な指数関数的増加で実証されつつあるというのが印象です。

 

こちら掲載のグラフとか

 http://www.energy-democracy.jp/831

 

 

 

農業のような生物学的な要素が多い生産活動も自動化され、人間はサイボーグ化されるというのが僕の予測なので2050年にIoTと自動輸送インフラをベースにした

限界費用ゼロ社会が実現するというのは僕としてはいささかリフキンの方が

AIの自動化の影響を少なく見積もってるように思われます。

しかしシンギュラリティ前夜の社会の状況を正確に把握するにはとても良い教材となる本だと思います。

ご一読あれ

 

 

「聲の形」 登場人物 好き嫌いとか

聲の形の劇場版を2度観に行ったのでこの作品について語らせてもらいたいと思う

www.youtube.com


映画『聲の形』 本予告

 

 

  • まずは漫画版について

 

僕は漫画版をTSUTAYAのレンタルブックで一気読みして

そのあとKindle版とibooksで全巻揃えたのですが、

漫画的記号で表現された登場人物でよくここまで読者に

「現実でもいそう、ありそう、こういう事あった」と感じさせる表現が出来るなぁと感心させられました。

普段からものすごく緻密に人間観察をしてそれを自分の絵で表現する訓練をしてないと出来ない業だと思います。

原作者の方は大今良時という男性作家のようなペンネームを使われているのですが、確認してみるとやはりというか女性の作家さんです。

やはりと思ったのはジョジョの作者の荒木飛呂彦氏が書いたこんな一文が頭にあり、これは生物的にも的を得ている意見だと僕は思っているからです。

 

49巻
最近は女性の歌手じゃないと聴く気がしないってのがあるけど、作家とかマンガ家とかでも、具体的に作品名は、あげないけれど、特に恐怖の分野に関して「こいつスゲー怖ェこと考える人だなぁー」と思って作品名を見るとたいてー女性。
個人的な意見なんですけど、女性にははっきり言ってズバ抜けた感じの建築士とか画家みたいな人は、いないと思うけれど、「情緒関係」についてみれば、かなわないって人が、たくさんいて、とても勉強になる。
最近は、その辺に注目して色んなものを見ている。

 

緻密に人間関係の情緒を観察し描きだせるのは女性的特徴の強みだと素直に思うのですが

こういう事を言うと怒られるんでしょうか?

この作品に出てくるキャラクターはみんな外見こそ漫画的な表現で描かれています。しかし個々のキャラクターが持つ特性は非常に現実的で生々しく感じられます。主人公もヒロインも含め、愚かさも賢さも人間の情感がそのまま漫画表現として語られており

彼らは善とも悪とも捉えられない、あくまで生の人間としてフラットに描かれていました。男性の作家ではまずこれほど生々しい人間関係を描ききるというのは不可能と言えるでしょう。

 

この作品はひたすらキャラクターの人間性を掘り下げ語る事で楽しめると思うので

ここではその人間関係を紡ぐキャラクター達を紹介していきましょう

 

・西宮硝子

 

漫画版

http://ichigoichie.jpn.com/wp-content/uploads/2015/10/%E8%A5%BF%E5%AE%AE%E7%A1%9D%E5%AD%90.jpg

 

映画版

http://blog.2ji-iro.jp/wp-content/uploads/2016/04/20160411_koe_3-510x347.png

 

劇中のヒロイン

動作がいちいちかわいいのですが

それが(漫画版では)あざとく感じません

聾者という特徴上作中での台詞は極端に少なく

一番大事な台詞も発音の問題で想い人に聞き届けてもらえない不憫な子

読者も視聴者も日本手話を解せる人はそれ程多くないと思われるので

人となりは彼女の表情や動作に注目して読み解く事になります

 

漫画版での作者の表情への表現の拘りはこのキャラクターに集約されていると思う

漫画の表情は常々記号的に出来ていると思うのですがこのキャラに関しては

コンテキストの質も含め漫画史に残る記号を毎回発明している様な

凄まじい表現の塊だったと言えるでしょう

ただ笑っている顔、困っている顔、あらゆる表情が言葉以上の表現で持って

語りかけてくる希有なキャラクター

 

何しにきやがったこいつ宮

http://blog-imgs-66.fc2.com/m/a/n/mangakikou/kJ0B4Qk.png

怒宮

http://blog-imgs-62.fc2.com/m/a/n/mangakikou/LO1KWyL.jpg

 

死ぬ事を決めて最期に観る花火

石田からは笑顔にしか見えない

http://livedoor.blogimg.jp/takamine_koh/imgs/0/f/0faccc10.png

 

 

びっくり泣宮

http://koenokatachi.up.n.seesaa.net/koenokatachi/image/KOEKATA_53_014.jpg?d=a1

 

進路を石田に聞かれて照れて困宮

http://koenokatachi.up.n.seesaa.net/koenokatachi/image/KOEKATA_59_008.jpg?d=a1

 

終盤素直な笑顔を見せる宮

http://livedoor.blogimg.jp/zakuzaku911/imgs/7/b/7bc034fe.jpg

 

 

当たり前ですが石田の視点からは

結弦と家族と同じく作中を通して顔に×がつかなかった人物で

彼は最初から最後まで少なくとも西宮の事を理解しようと努めていた事が伺えます。

 

石田将也

http://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20160920%2F72%2F7801162%2F145%2F499x717x1a6267a4b531b17e4f9ce23d.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r

主人公なのですが彼については正直あまり語りたくないのです。生々しく迫ってくるものが強すぎて

 

作者もキャラ達が自分の要素を持っている事で気持ち悪くなる感覚があると

言っていたのですが、この作品観た人はみんな自身の分身に近い人物を見出すと思うのですよね。そういうのは度を過ぎるとゴッホのようなおどろおどろしい自画像を描かれ目の当たりにさせられてるような心持ちがしてきて気持ち悪くなりませんかね?

 

劇エヴァでいうシンジ君のポジションを課せられている人物だと思うのですが

はっきり精神崩壊してくれるシンジ君より正気を保っている分

心情に人間性と社会性が残っており、生々しく気持ち悪いと言えるでしょう

贖罪を求めてさまよう少年

 

 

 

 

・植野直花

 

https://renote.s3.amazonaws.com/uploads/article_image/file/31944/2014053105.jpg

やってる事はかなり極悪非道ですが

読者が本心で思ってる事を言ったりやったりしてくれるので川井より評判がいい女の子です。

僕が映画観た後の後ろのカップルの会話はこんな感じ

女「川井が一番嫌い」

男「まぁ、ああいうのおったけどな」

女「(植野)なおちゃんはいいよね」

植野がなおちゃん呼びされる一方で川井さんは呼び捨てである。

 

読者の本音の部分を語る役割を課されたキャラクターで

石田も結弦も西宮を言い訳にしてるとこがあるので

その意味では植野は劇中で唯一西宮と良きにしろ悪きにしろ対等な人間として

自身の本音を持って接し続けた人物だと思います。

恋敵として西宮を敵視しますが終盤になって恐らく恋敵としてはそのままに

和解したのではないかと思われる描写もあります。

西宮に対して向けられる嫌悪感は植野と向き合うつもりがないという

西宮のコミュニケーション上の態度の欠点を理解した上でのものだったので

西宮側からアクションを起こす事で関係は改善されたのではないでしょうか

最終回の時点で同姓としては佐原より西宮をよく理解している人間になっていたように思います。それを素直に表現はしなかったかも知れませんが。

結局嫌いというのも執着の1つの形ですし、固定化した関わりの形態なんです。

彼女は映画と違って漫画では手話は多分最後まで何も覚えてないみたいですね。漫画では外面上は西宮が嫌いという関わりを保っていました。

 

想い人の石田に対しては西宮への劣勢が確定してから意識のない間に唇を奪う

玉砕覚悟でベッドに潜り込むなど力技に持ち込みますが

意識のない時の事は当然気付かれずじまいで

布団で待ち伏せを図った際にはピーナッツを投げられ撃退されてしまいました。

「生きるのを手伝って欲しい」というプロポーズ同然のお願いをされた西宮と比べると

再会時から石田の為に泣いたりその様を見られているのに

最後まで本心すら気付いてもらえない不憫な子

ひたすら本心をぶつけていく直情型にも関わらず西宮以上に

ディスコミュニケーションの塊だと思います。

読者の人気は高く、第2のヒロイン格

 

 特に理由しかない暴力が西宮を襲う

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yuhei2261/20160915/20160915165759.jpg

 

布団に潜り込み獲物を待つ

http://resize.blogsys.jp/3c7f11a125e0fd604ebc70c4005cab70816ce887/crop1/210x210/http://livedoor.blogimg.jp/takamine_koh/imgs/8/5/85c4faf5-s.png

 

 

 

 ・川井みき

 

https://renote.s3.amazonaws.com/uploads/article_image/file/31945/219c028b.png

本作品を観た観客や読者から間違いなく一番嫌われている人物(次点で小学校教諭か)

作者によると彼女は裏表は特になく

彼女の正義感の元、正しいと思った行動に努めているだけだというのだが

正論は時に人を追いつめるという事の象徴か

薄暗い過去を持つ主人公たる石田を追いつめる方向に正義感は発揮されます。

 

それなりの自意識もあるようで高校時代まで我が身が可愛いのも間違いないですが

しかし注意深く読んでると確かに彼女は子供時代から積極的に西宮いじめに加担は

しておらず、態度としてはともかく言動としては石田を諌めていたのも彼女の劇中の言葉通りなのですね。

 こうした特性はやはり多くの読者の

現実の人間関係におけるポジションの取り方に一番近いのでしょう

故に彼女を観た読者はみんな

気色悪い自分の臓物を目の前に置かれるような

同族嫌悪の情が働き、彼女が嫌いになる。

彼女は善人でありたいという社会性を持つ人間が保有する正義感という

感覚がもたらす醜悪さの権化です。

ポリティカルコレクトネスが振りまく悪臭を具現化し

ひいては人間自身の社会が持つ欠点と歪を浮かび上がらせそれを観客に内省させてくれる、かわいこちゃん

そんな訳で僕は割と好きなキャラなのですが劇中では千羽鶴を集められなかったり

あまり周囲の人間からは信用されておらず、劇外でも評判は散々である。

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色々な人物がいるんだけど僕にとっては

この4人が面白かった

 

結弦は中学生であんな男の子っぽい女の子は流石に無理じゃないかと

思うので漫画的な人物だと思うのですがどうでしょう?

結弦みたいな子がいたなぁって思う人いるでしょうか?

西宮母、石田母もいいキャラしてるのですが人物として色々考えてみて

面白いのは西宮母の方ですかね

 

この作品はどの人物をどういう風に語り、どう好き嫌いが分かれるかで

読者の10代の状況が透けて見えてしまうという恐ろしい群像劇になってるんですが

皆さんどうでしょうか?誰が好きで誰が嫌いでしょうか?

 

 

 

 作者にいいたい事

 

ファンブックで作者が「将也の側に恋愛感情は絡んでいません」

て言ってようと

 

どう考えてもこの一連のシーンは

プロポーズ以上の意味合いがあると思います

 

石田「君に生きるのを手伝ってほしい」

http://livedoor.blogimg.jp/dorj1980-buzz_manga/imgs/b/9/b95ab857.jpg

西宮「わかった」

http://koenokatachi.up.n.seesaa.net/koenokatachi/image/KOEKATA_54_016.jpg?d=a1

 

 

序盤で必要とされるのが嬉しいって言って鯉に餌をやってる西宮を鑑みれば

 

この台詞は

「生きている間はずっとあなたの存在意義でいさせて下さい」

って言ってる事に他ならない訳で

恋愛感情が絡んでないと言われても説得力がないっす

 

ファンブックを読んでると

「ここまで緻密に人間を描いてるんだから読めばあなたの心が映し出されるでしょう?

それを聞かせて下さいよ」

という原作者の心の声が聞こえてくるかのようでした。

 私は作者がファンブックでどこまで本当の事を言ってるのか怪しく思うのです。

 「回答は全て作品の中にある」 というのもジョジョ荒木飛呂彦氏の言葉ですが

聲の形の作者の大今良時もそういう作家なんじゃないでしょうか?

短期間で漫画の絵が向上した画力もさる事ながら

この人は人間関係を漫画という媒体で表現する事と

キャラクターの情緒を無数の観点からイメージし物語として構成するという事に関して天才的な作家だと思います。

 

 

もう少し建設的で知的な記事を書こうと思った

なんだか阿呆な事ばかり書いてるようで僕は少し反省した

うん、それだけです。